匠の技で葺いたばかりの美しい銅板の大屋根-正遷宮の日(平成28年・2016年10月30日)
金剛組 調査報告書 「米子八幡神社本殿の所見」(平成23年2月17日)
八幡造りは宇佐神宮に代表される独特の建築様式を指す。
白壁朱漆柱をもつ切妻造り・平入りの華麗な建物を前後に二棟並べ、両殿を「相の間」でつなぐという、真横からみると「M」字に見える様式になっているのが特徴である。手前の建物を「外院」、奥の建物を「内院」と呼び、「相の間」を幣帛(お供え)などを捧げる幣殿(へいでん)とされている。
この「外院」と「内院」の関係は、一般の本殿と拝殿の関係とは違うもので、内院には御帳台(みちょうだい)が置かれ、祭神を祀る一方で、外院には御倚子(みいし)と呼ばれる椅子が置かれここにも神が降りられるのである。神は、昼は外院におられ、夜は内院に移られるとされるため、どちらの建物もむやみに人が立ち入ることを許されない神聖空間となっている。
[神社建築] 本殿様式 八幡造 関連HPにリンクします。
(八幡造りの建築意匠展示!)